建機の出荷額、昨年度7.5%減 外需不振響く
日本建設機械工業会が27日発表した2015年度の建設機械出荷額は14年度比7.5%減の2兆2568億円と3年ぶりに減少。
内需は前年実績を維持したものの、海外での工場稼働が低下し部品の需要が伸び悩むなど、多くの製品分野で輸出額が低迷。
各社主力となるショベルカーでは14年度に排ガス規制に関連した駆け込み需要が生じた。
15年度は反動減がありながら、震災の復興需要などがカバーし、内需は前年比0.5%増で1兆円近くと直近の数年間では13年度に次ぐ2番目の高水準。
外需は15年7月に一部の企業が国内生産していたトラクターで北米生産に切り替えたことが影響した。
トラクターの輸出額は3割減の1464億円と外需全体を大きく押し下げた。
3月単体では前年同月比9.2%減の2447億円で、8カ月連続のマイナス。
トンネル掘削向けの大型受注が国内外で伸びた。
主力の油圧ショベルやミニショベルでは駆け込み需要の反動減で減収。