コマツは建設機械の生産工程、輸送の現場作業を見直し、2018年3月期までの3年間で500億円のコストを削減するとした。
工作機械に監視端末を装着し機械の停止時間を減少したり、
世界中にある、拠点間の在庫を一元管理をして、現場のムダを「見える化」。
建機需要の先行きが見えない中、生産効率を高めて業績悪化を最小限にしていく。
16年3月期は連結売上高が前期比5%減の1兆8800億円、営業利益が9%減の2210億円の見通しで、
市場予想では17年3月期も減益が続きそう。
500億円のコスト削減は、おおよそ売上高原価率1%改善分に相当。
建機は数多くの鉄板や部品で構成され、生産工程の機械の種類や消費電力も多い。
金属加工機械の稼働状況を監視する情報端末を100台以上に装備しているが、
端末の設置を増やして加工機械の停止を減らして建機1台あたりの平均生産時間を約3割短縮。
約100億円のコスト減につながると予想している。
栃木県内の主力工場では海外に出荷するメンテナンス部品の需要状況を一括で把握する仕組みを導入した。
需要予測の精度を高めて効率的な在庫管理を進めて急ぎの便で航空機を使う費用を削減する。
この結果、数十億円のコスト効果が出ると見込んでいる。