7日の東京株式市場で、建機大手のコマツと日立建機の株価が一時、前営業日比で3%高まで上昇。
日経平均株価が下落する中で逆行高となった。
5日に開幕した中国の全国人民代表大会で李克強首相が交通網の整備に年2兆元(約34兆円)超を投じると表明した。
縮小が続く中国での建機販売が回復するとの期待が高まっている。
7日の終値はコマツが1918円、日立建機が1782円と、それぞれ2%高となった。
両社の建機売上高に占める中国の比率は5年前は4分の1前後あったが、需要減少に伴い2016年3月期は5%程度に落ち込む見通し。
中国政府は鉄道や道路などのインフラ整備で景気を下支えする計画を表明し、中国で苦戦する建機2社にとっては久しぶりの好材料となった。
資源価格が底入れする兆しもあり、資源開発に使う鉱山機械の需要動向にも、市場の関心が集まりそうだ。